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ニキビについて ~その2

今回はニキビの治療のお話です。
前回のおさらいになりますが、ニキビは(1) 毛穴の入り口が固くなりふさがる、(2) 皮脂が過剰に出過ぎてしまう、(3) アクネ桿菌が増え炎症を引き起こす、(4) 性ホルモンのアンバランス、が影響しあって面ぽう(コメド)いわゆる白ニキビ、黒ニキビから炎症を伴った赤ニキビへと進行し、ひどいケースではニキビ跡となってしまうのでしたね。
ニキビの治療にはそれぞれに対する対策が必要です。
順に見ていきましょう。

(1) 毛穴の入り口がふさがるのはニキビの始まりですから、ここの治療が最も重要です。治療法としてはケミカルピーリングやレチノイン酸で、毛穴の入り口をふさいでしまう異常な角質を取り除きます。
ケミカルピーリングは2週間に1度のペースで、またレチノイン酸は基本的に毎日自宅で外用を行います。どちらも3ヶ月程度治療を続けていくと面ぽうが減ってきます。ただ乾燥を伴いやすいので保湿剤(オレイン酸などニキビを悪化させる成分を含まないもの)が必要になります。

(2) 過剰な皮脂は毛穴をつまらせるだけでなくアクネ桿菌も活発にします。 皮脂を分泌する皮脂腺の活動を抑える治療としては、レチノイン酸の外用やビタミンC誘導体の外用とイオン導入があります。また同一部位にニキビが反復してできる場合は皮脂腺を焼いてしまう治療法もあります。

(3) アクネ桿菌は患部に炎症をひきおこし、赤ニキビの原因となります。
アクネ桿菌には抗生剤の内服が効果的です。耐性菌の問題などがあり、症状を見ながらポイント的に使います。
抗生剤以外の治療法としてフォトフェイシャルなどの光治療があります。光治療はアクネ桿菌への殺菌作用とともに赤みそのものにも有効で、また同時に美肌効果も期待できる優れた治療法です。

(4) 性ホルモンのアンバランスは皮脂分泌の増加をきたします。
特に下顎や頸部など毎回きまった部位にできるしつこいニキビ(大人ニキビ)は男性ホルモンが関係していると言われており、低用量ピルなどを用いたホルモン療法の併用が必要になることがあります。

このようにニキビの治療は多岐にわたりますが、ニキビ跡は治療がとても困難なため、早い段階でニキビを悪化させないことが重要です。不幸にもニキビ跡になってしまった場合は、ニキビ跡を目立たなくしていく方法もいくつかありますので、またの機会にご紹介したいと思います。

次回はニキビ治療のもう一つのポイントであるスキンケアとメイクを中心にお話していきます。

カテゴリ:お肌のこと  2008.02

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